「販促は一日にしてならず」
美容業界に新しい風を吹かせる!
それがブルーオーシャン戦略!
本日取材させていただくのは、栃木県小山市で4名で美容室を経営されている美容室P様!
- コロナ禍でも月約30人の安定した新規集客!
- 一人当たり生産性80万円突破!
- 独立2年で、法人成り!
2019年にオープンして、1年経たずして突然のコロナ。にも関わらず、安定した新規集客を叶えながら、週休2日でスタッフ生産性80万円を叶えているオーナーのMさん。
独立2年で、あっという間に理想的な安定経営に持っていった秘訣とは?
根掘り葉掘り聞いてきました^^
地域名+美容室名をタイトル名に入れると、SEOで記事が上位表示してしまいます。
「地域名+美容室名」は、美容室を探している一般のお客様が検索するキーワードです。
こちらのブログでは、美容室経営者様に取材許可を得て記事を配信しておりますが、一般のお客様のお気持ちに配慮して、あえて美容室名やインタビュイーのお名前をイニシャル表記とさせていただいておりますので、あらかじめご了承ください。
川田:
Mさん、ご無沙汰してます!本日はよろしくお願いいたします!
途中で独立を諦めて転職してしまう美容師さんも多い中、Mさんのお話は、これから独立を目指している若い方にとってすごく勇気を与えるお話になると思います!
ではまず、皆さんにお伺いしているのですが、Mさんが美容師を目指したきっかけを教えていただけますか?

Mさん:
僕が美容師を意識し始めたのは、中学生の時の職場体験でした。
僕はサラリーマン家庭で育ったので、それ以外の職業というのを、当時はあまり知りませんでした。
職場体験に行って衝撃的だったのは、「楽しいことを仕事にしている!」ということでした。
それまでは「辛い嫌なことをするのが仕事なんだ」という思い込みが自分の中に強くあったので、楽しくおしゃべりをするのが仕事になる!ということに、当時はすごく衝撃を覚えましたね。
川田:
それぐらい衝撃的だったということは、卒業文集にも美容師さんになりたいと書いたんですか?
Mさん:
はい、書きました!!!
川田:
お〜すごい!そこで憧れて、将来の夢になったんですね。

Mさん:
はい、なりましたね。
その後入学した高校では、商業科へ進みました。
ちょうど先日、川田さんのセミナーで勉強させていただいた会計をガチガチに学んでいました笑
「純利益をどう出すか?」とかの勉強ですね。
川田:
商業系の勉強をされてたんですね。じゃあ、学生時代から数字をはじいたりとか、計算したりとかはしていたんですね。
Mさん:
やってましたね。
なので、簿記とかを勉強しながら「美容師さんのお給料ってどうなんだろう?」「美容師さんって辛いのかな?」ということを、考えたりもしました。
美容師に憧れを頂きつつも、会計士さんという職業も知って、どうやらそっちの方が稼げるらしいということを知ったんです笑
夢と現実の間で、はじめて悩んだ瞬間ですね笑
川田:
高校生の時から「美容師さんは稼げない」というのが見えたんですか?

Mさん:
高校生時代にバイトをしていたお店の奥様が美容師さんをやっていて、修行期間が長いというのは聞いていました。なので、お給料が上がるのは結構先なのかな、と。
でも、夢は諦めることなく、その後、美容師の道に進み始めました。
高校3年生の時に通信教育をやれば、高校を卒業してすぐに働き出せる!と担任の先生に聞いたので、3年生の9月から学校に通い始めました。
なので、高校3年生の時は高校に通いながら、美容の専門学校も通って、寿司屋のバイトと美容室のバイトに行っていました笑
あ、あと自動車学校も通いましたね笑
川田:
寝る暇もないぐらい、頑張りましたね!
実際に美容室で働き始めてからの第一印象は、どうでしたか?
Mさん:
「楽しい!」「最高!」と思いました。
川田:
おぉ!「実際やってみたら辛い・・」とかはならなかったんですね。

Mさん:
そうですね。
カラーの片付けをずっとやっていると手が汚れてくるんですけど、それがもう嬉しくて嬉しくて笑
最初はもう楽しくて仕方がなかったですね。
でも、やっぱり働いていくとだんだんと辛いことというか、壁も出てきました。
川田:
当時はどんなところが辛かったんですか?
Mさん:
修行時代は国家資格の勉強も並行してやらなければならなかったので、通信教育の国家試験の勉強はつまらなかったです。座学とか、ピッタリ切るとか、ピッタリ巻けとか・・・。
あくまでも試験のための機械的な作業や勉強は、すごくつまらなかったです。
でも、お店でやるシャンプーの勉強は、お客様にも喜ばれるし、めちゃめちゃ楽しかったです。
川田:
形式的な勉強って、つまらないですよね。Mさんはもう実際に働き始めていたから、現実と試験のギャップもあったんですね。
ハサミを持ち始めたのはいつ頃でしたか?
Mさん:
結構遅かったですね。
下積みを5年間やってから、ようやくハサミを握れました。
川田:
5年じゃ早い方な気もしますけど?
Mさん:
そうですね。
でも同じお店の中でもっと早くデビューした人はいたので、長くかかったなという印象はあります。
川田:
ところで話は変わるんですけど、Mさんって今おいくつでしたっけ?
今34歳です。
川田:
34歳!?若い!!
あれ?じゃあ僕がMさんと初めてお会いした時って、まだ20代だったんですか?

Mさん:
そうですね。
川田さんにお会いしたのは、僕が20代最後か、30歳ぐらいの時ですね。
その時には、「どんな感じのお店にしようかな〜」と考えている時でした。
川田:
あ、もう僕と出会った時には、独立を考えていたんですね。自分のお店を持ちたいというのは、結構前から考えていたんですか?
Mさん:
はい、19歳で美容室に入社した時から言ってました笑
「僕は将来独立がしたいので、修行をがっつりやりたいです」とオーナーに伝えました。
川田:
その時からビシッと決めてたんですね。お店を出す時期というのは、いつぐらいからイメージされてたんですか?
Mさん:
僕が入りたての時にいた大先輩が、33歳の時に独立をされたんです。
当時売上トップだった先輩がいなくなってしまうという悲しさと、「独立って33歳で出来るんだ!」という現実を知って、その時も衝撃が走りました。
川田:
33歳だと早いというイメージがありましたか?

Mさん:
うーん、早いと言いますか・・。
33歳で熟成するというか、やっていいんだな、という感じですね。
なので、33歳には独立出来る状態に持っていかないとな、とその時決意を固めました。
川田:
その先輩とは、今も連絡を取り合ったりしてるんですか?

Mさん:
はい、この木をくださいました!
川田:
わー!素敵!
Mさん:
「絶対枯らすなよ笑」と言われて、もらいました笑
川田:
20代前半で33歳にはお店を出す!と決めて修行を積み、そのお店の中で店長さんを任されるようになったのは、いつぐらいだったんですか?
Mさん:
店長になったのは、31歳ぐらいの時ですね。
川田:
あれ?じゃあ僕とはじめて出会った時って、まだ店長さんじゃなかったんですね。
Mさん:
そうですね。
当時は僕じゃなくて、今働いてくれているパートの方が店長でした笑
川田:
えー!!!そうなんですか!?

Mさん:
そうなんですよ笑
結婚・出産されて一回辞められたのですが、復帰した際にこちらに来てくださいました。
僕より出来るパートさんを、僕は雇ってるんです笑
川田:
すごいですね笑
Mさんが紙ペンセミナーにはじめて参加してくれたのはまだスタッフさんの時代でしたが、当時セミナーに参加しようと思ったきっかけは何だったんですか?

Mさん:
33歳までに独立がしたい!という思いはあったので、そのための準備として参加しました。
川田さんのセミナー以外にも、経営と名の付く勉強会は色々と参加しました。
でも、川田さんの言っていることとは、全然違ってましたね。
川田:
他の経営セミナーに参加して、特に印象に残っているのはどんなことですか?

Mさん:
印象に残っているのは、「とにかく早く拡大しろ」という教えですね。売上3,000万円のラインがすぐに来ないと、スタッフが辞めていってしまう。
お店が年を取るということは、スタッフも年を取るということ。もっと上に行くのであれば、どんどん拡大して、どんどん人を入れて、そのスピード感が大事なんだよ、と言われました。
あぁ、店舗展開するにはそうなんだな、確かに理に適っているなとは思いましたが、僕がやりたかったことではないなと思いました。
そして、当然「そこには店販が不可欠ですよ!」みたいに、急かせるわけですよ笑
「売上上げろ!じゃあ店販も必要だよね!」みたいな。
川田:
うーん、なるほどね。でも経営の基本を知らないでそっちの勉強会行っちゃうと、ハマっちゃいますよね。
Mさん:
ハマると思う!
川田:
話がうまいですよね笑
Mさん:
うまい笑
うまいし、商品自体も良いので、ハマっちゃうと思いますね。
川田:
物は良いですからね。教えの問題ですね。
他の経営の勉強会と紙ペンセミナーの1番の違いは、どんなところだと感じましたか?

Mさん:
川田さんの勉強会は、個人の小さいサロンが、どう輝けるかというところがメイン。僕がやりたかったことは、まさにそこでした。
スタッフ数4人ぐらいで、どうやってお金を残すのか。
それがすごくわかりやすかったですね。
あと、チラシの話を聞いた時に、「地元密着」というキーワードが響きました。
僕は地元の美容室でずっと働いていたし、「地元密着」というのは、自分自身のテーマと一緒だったので、そこが噛み合った感じがありました。
川田:
なるほど。
当時はまだスタッフさんだったMさんですが、誰よりも一生懸命取り組んでいたなって印象が残っています。炭酸の年間会員とかも、すごい頑張っていたのを覚えています。

Mさん:
いやーー、がんばりました!
初年度で会員数500〜600人いったんですよ!あの時すごくて!
川田:
凄かったですよね!僕も驚きました!
半年間かかるプロモーションですが、その計画を立てて動かしてたの、全部Mさんですよね?
Mさん:
僕と、店のスタッフみんなと一緒に頑張りました。
オーナーからも「やって良い」と言っていただいたので、みんなで頑張りました。
実際の会計は見ていませんが、単純計算すれば売上はわかるので、「うわぁ〜〜すごい!」と思いましたね笑
川田:
そうですよね、1、2月に100万円ぐらい売上がポンっと入ってきちゃうんですもんね。

Mさん:
そうです、そうです!しかも、それが毎年続きますから。
売上もですけど、この企画のすごいところは、お客様からとても喜ばれたというところですね。
川田:
まさに!お客様から喜ばれる、というところがこのプロモーションの成功の秘訣ですね。
こういったサロンワーク以外の販促に対して「楽しさ」を感じたのは、何かきっかけがあったんですか?
Mさん:
うーん、きっかけというか、販促って1人では出来ないじゃないですか。誰かの手を借りなきゃいけないっていうのが楽しいというか、僕はそういうのが好きなんだと思います。
僕も川田さんと同じでバスケットやってたので。
川田:
そうなんですか!?

Mさん:
そうなんですよ笑
僕も川田さんと一緒でバスケのキャプテンをやっていたので、チームプレーが好きなんです。
みんなで一緒に販促やろう!ってなった瞬間に、「じゃあ私、絵を描きます!」「じゃあ私、コピーとってきます!」って、各々が役割を持って、一緒の目標に向かって頑張る感じが、すっごく楽しかったんです。
表なんかも作ったりして、盛り上がってやってる感じが楽しかったですね。
川田:
販促そのものというより、販促がきっかけで、みんなで一丸となって盛り上がって仕事が出来たことが楽しかったんですね。
あの当時、年間会員以外に、チラシも撒いたりしたんですか?
Mさん:
2回ぐらいやりました。
でも、全然ダメでした・・・。
川田:
チラシはあまり結果が出なかった?

Mさん:
いやー、ほんと今見たら笑っちゃうぐらいのダメさなんですけど笑
「余白が大事!」とか、「おしゃれ感が・・」とか笑
色々まだ自己流でしたね。
やっぱりテンプレートから逸れると、結果が出ませんでした。でも、僕はまだチャレンジしたかったんです。でも、その次は挑戦させてもらえませんでした。初めてのチラシで2〜3人の結果だったので、仕方ないですね。
川田:
単発で上手くいくことばかりじゃありませんからね。特にチラシは、長期的な目線でのトライアンドエラーが必要なので、オーナーさんの理解を得るのは難しい販促物のひとつかもしれませんね。
僕がもう一つ印象的だったのは、Mさんが独立をされる前に、東京で開催した紙ペンセミナーに、もう一度参加してくれたことです。Mさん、覚えてますか?

Mさん:
はい、覚えてます!
東京でのセミナーの懇親会で、「いつ独立するんですか?」ってみんなに質問攻めにあったのを、なんとなく覚えてます笑
川田:
そうそう!その時です。
「いつやるか決めちゃってください」みたいなことを言ったのを覚えてます。

Mさん:
そうそうそう!笑
お酒も入ってましたが、周りのみなさんからも、「いつやるの?」「今宣言しちゃえ!」みたいな笑
僕以外は全員経営者の皆様ばかりで、あの時はもう、ほんと緊張してました。
川田:
今振り返ってみて、独立前の店長時代から経営者に囲まれながら勉強してみて、いかがでしたか?
Mさん:
すごく刺激になりましたし、行ってて良かった〜って、本当に思いましたね。
しかも川田さんって、みんなと名刺交換させたり、挨拶させるんですよね。
川田:
積極的に色んな人と絡めるように、いつも計らっています笑
Mさん:
あの瞬間が、僕が一番下っ端な感じがすごく出ていて、良かったです笑
川田:
良かったんだ笑

Mさん:
良かったです笑
僕もまだ店長をやっていて、当時はいちスタッフとして参加していたので、みんな褒めてくれるんですよ笑
「すごいね」って言ってくださって。
川田:
そうですね。
Mさん以外のほとんどの方は、経営を始めてから悩まれて勉強に来ているので、独立前から勉強していることが羨ましかったり、「がんばってね!」「絶対うまくいくよ!」って応援する気持ちだったりが、強いんじゃないかなと思います。
Mさん:
参加されてる方がみんな優しくて。セミナーはほんと楽しかったですね。
独立前から参加していて特に良かったことは、年間計画の立て方などがわかっていたことです。
DMを出すタイミング、チラシを出すタイミング、いつ何をやれば良いのかがあらかじめわかっていたのは、大きかったです。
コロナがあって少しズレたりはしましたが、本質的なことを勉強できていたので、うまくリカバリーも出来ました。
川田:
困った時に何をやれば良いのかわかっているというのは、心理的に大きな支えになりますよね。
いよいよ2019年の5月にオープンされて、準備とかはスムーズでしたか?
Mさん:
意外とスムーズでしたね。
場所決めなども最初は苦戦しましたが、幸運にも大家さんが見つかりました。
最初ここは更地だったのですが、「入るんだったらテナント一から建ててあげるよ」と言っていただき、新規で作っていただきました。
川田:
だからこんなキレイなんですね!

Mさん:
そうなんです。
「広さはこれぐらいがいいです」「天井は高めがいいです」「窓はこことここに」「水道管はここに」「駐車場は何台」「家賃はこのぐらいがいいです」って、全部希望を言いました笑
川田:
家賃もね!さすが商業科!笑
ほぼ自分で設計したようなもんなんですね。
Mさん:
そうなんです。お付き合いのある不動産屋さんからの紹介で、1年以上前からずっと希望の形を伝えていて、ご縁があって決まりました。
川田:
ちなみにこの場所って、以前働いていたお店からはちょっと遠いですよね。同じ市ですが、ほぼ対角線上というか、方向が逆ですよね。
お客様がついてきてくれるかな、とか、不安はありませんでしたか?

Mさん:
なんかそこは自信あったんですよね。
独立の前にオーナーにも相談したんですが、「お客様があなたにやってほしいと思うのなら、やったほうが良い」と言ってくれました。
川田:
素敵なオーナーさんですね!
Mさん:
めちゃめちゃ男まぇ・・・
あ、女性なんですけど笑
男前なんですよ笑
お客様1人1人に「今度独立するんです」というお話をさせてもらって、「どこでやるの?あなたにやってほしいわ」と言われたら、ちゃんと連絡先を聞きなさい。
お店の連絡帳を使うのではなく、ちゃんとメモを取りなさい。
そこでお手紙を出すのは全然構わないから、と言われました。
川田:
男気あるね〜〜〜。カッコいい!

Mさん:
そうなんですよ、めちゃくちゃカッコいいんです。
だから、お客様にはちゃんと事前にお伝えさせていただいていたので、ちょっと自信はあったんです。
川田:
どのくらいのお客様が来てくれたらいいなと想定していましたか?
Mさん:
6割いったらいいなと思っていたんですけど、実際は7割ぐらいいらっしゃってくださいました。
川田:
距離もこんなに離れてるのに、7割とはすごいですね。
オーナーさんとの関係性、先輩方との関係性、バイト時代の先輩、不動産屋さんみなさん、人付き合いを大切にされてますね。
Mさん:
そうですね、僕の周りみんながそういう方が多かったので、僕も影響を受けていると思います。
川田:
今までのお話を伺って感じたのは、そういう人付き合いを大切にされてきたから、Mさんの接客もきっと、いち美容師とお客様という関係性だけじゃない関係性を作れていたんでしょうね。
人に人がついてくるという形が、これまでの経験から作れていたんでしょうね。

Mさん:
いやー、そう言っていただけると嬉しいですね。
お客様の中にも、僕のお店と以前のお店交互に行かれている方もいて、僕は「同じ市にお気に入りの美容室が2つになって良かったですね」とお伝えしています。
そのぐらいの気持ちでやっているというか。
横の繋がりも大切にしています。
川田:
皆さんと良い関係性が築けていますね。
ところで、オープン時は、チラシを撒いたんですか?
Mさん:
いえ、オープンの時は撒きませんでした。以前のお店のお客様を精一杯もてなすことに、最初は専念しました。
オープンした年の11月にスタッフの女性が入ってくれたので、そこで彼女にお客様をつけてあげるために、チラシを撒きました。
川田:
もう、最初っから経営者思考!笑

Mさん:
いやいや、だってそうじゃないですか笑
川田:
いや、そうなんですけど、新規集客をしてお客様を呼んであげるのは経営者の仕事だって、みんな知らないですよ。
Mさん:
あー・・・、確かに。。。
川田:
「お客様は自分で呼んできなさい。」「自分で作りなさい!」って、いまだに指導している経営者ばっかりですよ。

Mさん:
うーーん・・・確かに。
後輩から相談される内容は、そればっかりです笑
川田:
ですよね。「スタイリストになったんですが、お客様がいないんです、ヒマなんです。」「オーナーに相談したら、お前が頑張れよって言われました。」みたいな。
Mさん:
あー、ほんとそれよく聞きますね。
「SNSやれ」って言われたとか。
川田:
ですよね。でも、オーナーさんも集客の仕方を知らないから、お客様を呼んであげられない。
「アシスタント業務ばっかりで嫌になっちゃうんですけど、どうしたら良いですか!?」みたいな。
Mさん:
笑笑!
ほんと、まさしく!
先日もそのことについて、後輩から相談されました。
川田:
そういう時って、どうやってアドバイスするんですか?

Mさん:
えぇぇ〜〜・・・それは・・・
川田:
いや、アドバイスのしようが無いですよね。「それオーナーの仕事だからオーナーが勉強した方がいいよ」なんて、言えないですもんね。
Mさん:
言えないですね・・・・汗
川田:
でもMさんは勉強してたから、集客は自分の仕事だってわかってたってことですよね?

Mさん:
もちろんもちろん!
ましてや、ブランクがある方達を雇っているので。奥さんも美容師ですが3年のブランク、パートの方も結婚・出産で何年もブランクがあって、もう一人の女性スタッフも1年間日本にはいなかったし、僕がなんとかしないとなって思ってました。
お客様さえ呼べれば、技術・接客は実力がある方ばかりだと知っていたので、とにかく集客は自分の仕事だと思って頑張りました。
川田:
経営者になる前からそのマインドが持てていたのが、成功の秘訣ですね。
オープンしてから半年後にスタッフさんが1人増え、その月にチラシを撒いた11月の新規36人、12月が68人来ましたね。意図的に集客しないと、突然こんな数字出せないですよ。
Mさん:
この国道沿いの場所も良くて、ちょうど美容室があまりない場所なので、宣伝したら来てくれましたね。
川田:
やっぱり! 場所決めに関してもライバルが少ないいい土地を選んだんですね笑
いよいよ新規集客を始めたら、その後どうやって客単価UPさせるのか、どうやってリピートさせるのかといった具体的な販促がお披露目できるタイミングになりましたよね?

Mさん:
そうなんです!!
それが、ハマったんですよね、さすがです。

川田:
ハマった?というのは?
Mさん:
色んな集客方法があると思いますが、自分たちがやりたい経営スタイルに、川田さんのやり方が見事にハマったという感じです。
お客様に求められていたような販促が出来たし、自分たちも来て欲しいなと思えるようなお客様ばかりが呼べたので、それがチラシ集客の良さだなと思いました。
これがSNS集客とかだったら、また違った結果になっていたと思います。
川田:
勉強した成果がしっかり出てますね!
それからチラシは撒き続けてるんですか?
Mさん:
はい、毎月出してます。
え!今も?

Mさん:
はい、今も。
川田:
だからなんだ!
チラシを撒き始めた2019年の11月の新規集客が36人、12月68人。去年コロナの年、2020年1月32人、2月29人、3月29人、4月11人、5月35人、6月33人、7月29人、8月33人、9月26人、10月27人、11月20人、12月17人。
去年の新規集客数合計321人!月平均27人!コロナ禍で!

Mさん:
今回はちゃんとテンプレート通りに書きました笑
川田さんが言っていたコロナ対策の動画※も取り組んだので、それを見てくださって、うちの美容室を選んでくださった方も多かったです。
チラシ集客も、コロナ対策の宣伝も、良いタイミングで打ち出せたのが良かったんだと思います。
※2020年4月に30日間毎日動画を配信するというチャレンジをしていた時のYouTube動画です。
川田:
とはいえ、独立して1年経たないぐらいでコロナがきてびっくりでしたよね。
Mさん:
ビビりましたね笑
急遽、金融公庫行きましたよね笑
川田:
でも、公庫のお金いらなかったですよね?
Mさん:
手をつけることなく、スタッフにも何もなくて良かったです。
初めて緊急事態宣言が出た去年の4月も営業を停止することなく、毎日誰かしらご予約が入っていたので、それも助かりましたね。
川田:
ちゃんとお金が残る経営出来てるでしょ?
Mさん:
おかげさまで、先日、法人成りしました。
川田:
すごい!おめでとうございます!!!
早い!まだ2年経ってないのに!

Mさん:
ありがとうございます。
先日の数字会計セミナーも出させていただいて、めちゃめちゃいいタイミングでした!
会計士さんによって本当に色々なものを勧めてくるんですよね・・・。あれも本当に知らないと払っちゃうなと思いました。
川田:
ちゃんと準備してきたことが役立っていますね。
コロナ禍においてスタッフさんの生産性も徐々に伸びてきて、去年の12月には80万円台近くまでいきましたね!今年に入ってからも、成長が続いています。
毎月昨対130%ぐらいは平均して超えていて、客単価も1万オーバーですし、ここまで持ってくるの、早かったですね!Mさんはチームマネジメントもうまいですね!

Mさん:
ありがとうございます。
マネジメントというほどでもないですけど、やっぱりバスケと同じで、それぞれの得意分野で輝いてほしいし、自分のテンションが上がる仕事をしてほしいなと思っています。
川田:
スタッフさんの得意分野を伸ばしてあげるのが上手なんですね。
順調に成長していらっしゃいますが、独立してから今までの2年間ぐらいで、ベスト3の販促があれば教えてください。順不同で良いです。

Mさん:
1つ目は「3ステップカード」ですね!
特に3ステップカードとオリジナルシャンプーの組み合わせが良かったです。
1回目の来店の時点で、2回目と3回目のプレゼンテーション出来るのがいいですね。
2つ目は、「チラシ」です!
髪の悩みも年代も、チラシのおかげでペルソナが呼べています。
その方向けのお悩み解決メニューが用意できているので、3ステップカードとも相まって、3回以上来てくれて、そのメニューをやってくださればほとんどファン化する、という仕組みというか、流れができています。
川田:
リピートからファン化までの流れが構築出来ているんですね!素晴らしい!
3つ目は?
Mさん:
3つ目は「DM」ですね!
特に「既存DM」の結果が良いです!
去年の緊急事態宣言の後に出したツボ押しマッサージのプレゼントDMがすごく好評でした。びっくりするぐらい!
あのDMのおかげで、コロナ禍でも既存客の方が定期的に来てくださいました。
川田:
今年のDMはどんな内容にしたんですか?

Mさん:
今年もまた緊急事態宣言が発令されたので、前回好評だったツボ押しプレゼントにしました。
もう緊急事態宣言とツボ押しプレゼントはセットですね笑
「あ!前回のアレね!」「今度は違う香りが選べるのね!」など、お客様にも喜んでいただきながら、コミュニケーションも取れてとても良かったです。
川田:
なるほど笑
そこはもう、セットなんですね笑

Mさん:
はい、これはもうセットです笑
しかも、2回もプレゼントすると、何人ものお客様から「これってメニュー化しないの?」「とっても気持ちいいから、ずっとやって欲しいわ」と言われるんですよ!
あぁ、川田さんが言ってたことって、こういうことだったんだなって!
僕の方から一切セールスしてないのに、お客様の方から「私またこれやりたいわ」と言われた時に、身を持って感じましたね。
川田さんって未来を読んでるんだなって思って、びっくりしました笑
スタッフはこの流れを知らないので、店で僕だけ一人で驚いてましたよ笑
川田:
まぁ、そうなるようにプログラムしてますからね笑
Mさんが選ぶ販促ベスト3は、3ステップカード、チラシ、DMですね。
王道ですね!
Mさん:
王道ですね。
もちろん、くじ引きなどの他の販促もやりましたよ!
川田:
お、じゃあ番外編も聞かせていただけますか笑?
Mさん:
くじ引きも・・・みんな持ってきてくれる!笑
12月の年末に引いたくじと年賀状を握りしめて、翌年に「これと、炭酸会員をお願い」って言ってくださるんです。
川田:
だから1・2月の客単価が高いんですね!しかも昨対130%以上上がってるし。
まさに販促の掛け合わせですね!
Mさん:
まさしく。
川田:
・・・うん、ちゃんとやってる。一つ一つ、しっかり取り組んでる!

Mさん:
・・・やってますね笑
川田:
恐れ入りましたm(_ _)m

Mさん:
いやいやいや!こちらこそ!
ありがとうございます。
でも、ブルーシップクラブのメンバーの方々の投稿を見ていると、めちゃくちゃやってるじゃないですか。
僕も販促やってはいますけど、「徹底」までは出来てないなって。以前表彰されていたメンバーさんの投稿を見ていると、「徹底」してるんで、すごいなと思います。
皆さんの投稿を見て刺激になることもあれば、自分も同じようなことで悩んでいる投稿なんかがあるとすぐスクショして、ミーティングの時に「こんな風にやってみよう!」と伝えています。
川田:
Facebookグループの投稿も自分のお店に置き換えて、しっかり活用されてるんですね。
Mさんから見て、紙ペンセミナーはどんな人におすすめですか?

Mさん:
これから独立しようと思っている人は、絶対行った方がいいです。
必ず独立「前」に行ってほしいですね。
独立して色んなことを決めてしまった後では、変えるのが大変なので!
特にメニューの金額設定はすごく大事ですし、どんな新規客を呼びたいのかとかも、最初に決めておかないと、カッコいい店販とかに走っちゃうと思います。
川田:
独立してから変えるのって、ほんとに難しいですもんね。

Mさん:
インスタとか頑張りたくなっちゃうのとかもわかるんですよ、すごく。
新しいお店とかキレイだし写真撮りたくなるし、見栄えもいいんですけど。
そこで自分が欲しいお客様が本当に呼べるのか?っていうのは、また違うんですよね。
インスタ集客したいってなると、写真映えする髪型しかできないんですよ。それで成功している人はもちろんいるんですけど・・。
川田:
全員が真似できるスタイルじゃないですよね。
Mさん:
そう!そうなんですよ。
あれは、あのやり方だからいいんですよね。
それで成功している先輩もいるので、そっちの話もよく聞いた上で、僕は川田さんのやり方を選択してやっています。
川田:
なんで川田式を選択したんですか?

Mさん:
これは単純に好き嫌いですね笑
僕自身が、映える髪型があんまり好きじゃないんです笑
寿命も短いというか・・その人が綺麗でいるということ、お客様から喜ばれる仕事が好きなので、髪の毛を良くしていくっていう方向性の方が僕は好きですね。
SNSとかあっち系が好きな人は、あっちを選んだらいいんじゃないかな、と思います。こっちが好きな人は、こっちをやればいいかなって。
川田:
あっち側こっち側みたいな話になりましたけど、こっち側、めちゃくちゃ地味ですもんね笑
Mさん:
地味です笑
大好き笑
バスケで言ったらリバウンドが好きな人がこっち側で、スリーポイントが好きな人があっちって感じです笑
川田:
わかる!笑
ポイントゲッターみたいな花形じゃなくてね。地味な方ね。

Mさん:
そう!
めっちゃ飛べる人は、あっち行ったらいいと思います笑
川田:
あぁ・・・確かに。
どこのチーム行ったってね。点取れるしね、何でもできちゃう系の人は。
Mさん:
そうそう、そうなんですよ。
派手に目立つよりも、地味にコツコツ、着実にやるのが好きな人に紙ペンセミナーは向いてると思います。
川田:
なるほど。
確かに、このセミナーは僕の性格が大いに反映されているので、おっしゃる通りだと思います笑
さて、順調に成長されているMさんですが、最後に、今後に向けた目標があれば教えてください。

Mさん:
そうですね。
僕以外全員女性スタッフなので、結婚・出産など色んな人生のステージが来た時、いつでも帰ってこられるような体制を整えていきたいな、と考えています。
長期休暇を取れるようなシステムも、しっかりと構築していきたいですね。
まだまだこれから成長していきたいです!

Mさん
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!
ちょっと後半はバスケの例えが盛り上がってしまい、一部の方にはわかりづらい部分があったかもしれませんが笑
Mさんはキャプテン魂がすごく残っていて、それぞれのメンバーが輝ける場所を常に探しながら、すごく計画的に、着実に取り組んでいるということがわかりました。
スタッフさんが入ってきたタイミングでチラシを撒けたり、法人成りする前に数字会計セミナーで勉強していたり。
来るべき時に向けて、しっかりと準備を続けていたことが素晴らしいですね。
コロナ禍で閉店する美容室も多い中、Mさんのようにコロナ禍に新規オープンして成功されているお店もあります。
給料が安い、労働時間が長い、休みがないといった従来の美容業界のイメージを覆し、新しい価値観で成功される若い方々が、これからもどんどん増えてくれるのを期待しています。
Mさんが今後さらに成長されることで、地域全体も盛り上げていってくれると嬉しいです!
今後も益々の成長を応援しています!



「販促は1日にしてならず」
川田でした。