美容室の次回予約の進め方-ダメな例と良い例まとめ

美容室の次回予約の進め方-ダメな例と良い例まとめ|Kawada takeshi

「販促は1日にしてならず」
美容業界に新しい風を吹かせる!
それがブルーオーシャンオフィス!

「次回予約を取れば経営が安定する!」

「次回予約を取ればお客様も綺麗が続いてハッピー!」

そんな記事をよく見かけるけれど、今までやってこなかったから、いきなり取り入れるのはハードルが高いな・・と感じている個人店美容室の方必見!

本日は、個人店美容室での次回予約のおすすめの進め方をご紹介いたします。

個人店美容室は大手の予約手法をマネちゃダメ

美容室は次回予約|kawada takeshi

まず最初に注意点。

個人店美容室は、大手美容室がやっている次回予約システムをそっくりそのまま真似してはいけません。

なぜなら、大手がやっている手法の多くは値引き作戦が主であり、そこと競争しようとすると、さらに値引き競争に巻き込まれてしまうからです。

 

「次回予約をこの場で取ってくれたら50%オフ!」

「1ヶ月以内なら40%オフ!」

「2ヶ月以内なら30%オフ!」

「3ヶ月以内なら20%オフ!」

 

これをやればやるほど、顧客に値引き教育をしていることになってしまいます。

 

それに、こんなに値引きばかり言われると、「元値どうなってんの?」と、不信感を抱かせることにも繋がりかねません。

美容室の次回予約はうざい

美容室の次回予約はうざい|kawada takeshi

実際、

「美容室 次回予約 うざい」

「美容室 次回予約 断り方」

「美容室 次回予約 キャンセル」

 

といった検索キーワードが存在していることをご存知ですが?

これって、誰が検索しているのでしょうか?

 

そうです、美容師さんではなく、美容室に通っているお客様が困って、うまい断り方を検索しているのです。

こういった、美容室側が取り組もうとしていることと、お客様側が実際に感じていることのズレを敏感に感じられるようになる必要性があります。

美容室の次回予約の断り方を調べているということは…

美容室の次回予約の断り方|kawada takeshi

それは、やっぱり

お店では断れない・・

ということの表れなんです。

 

だって、断ってもさらに続けて勧められたら、あなただったらどうしますか?

 

美容師:「今のキレイを保つためには、次回予約は8週間後がおすすめです。そのあたりに次回予約いかがですか?」

お客様:「あ、ちょっと今はまだ予定がわからないので大丈夫です・・。」

美容師:「では、仮予約にしておきましょう!1週間前までにキャンセルしてもらえれば、キャンセル料金はかかりませんので。」

お客様:「・・あ、はい。じゃそうします。」

(帰ったら今すぐキャンセルしたいわー。いや、でもさすがにそれはあからさま…?気まずいから予約の直前にキャンセルしようかな・・っていうかそれも忘れそうだしどうしよ、めんどい、ってかこのやり取りマジうざい)

 

みたいな流れが想像できますよね。。。

食い下がられたら、このやり取りを続けるよりも、わかりました。と一旦承諾してやり取り自体終了したいのがお客様の本音です。

 

ちなみにこれ、店販の販売の仕方も同様です。買ってくれたけど、その後二度と行かないパターンです。

あれ?笑顔で買ってくれたはずだけど、なんでだろう??なんて、のんきに構えていると危険ですよ。

 

お客様:「あ、自分のタイミングで予約したいので大丈夫です。」

なんて、本音で言える日本人はすごく少ないということ、肝に銘じておきましょう。

 

美容室の次回予約のメリットとは

美容室の次回予約のメリット|kawada takeshi

とはいえ、次回予約にはお店にとってもお客様にとってもメリットたくさん!

それを考えると、取り入れたいな…と思う方も多いはず。

 

では、次回予約をとると、一体どんなメリットがあるのでしょうか?

美容室側と、お客様側の両面から考えてみましょう。

 

美容室側の次回予約のメリット

・売上予測が立つ

・年間来店回数が増える

・スムーズなサロン運営

・閑散期と繁忙期の差がなくなる

 

お客様側の次回予約のメリット

・扱いやすい髪型をキープできる

・希望のヘアスタイルに早く到達できる

・担当美容師さんの予約を先に確保できる

・やりたい時に予約できないリスクを避けられる

・自分の予定が立てやすくなる

 

こうやって整理してみると、お客様も綺麗を保てるし、美容室経営の側面から見てもとてもいいように思えます。

 

美容室の次回予約率と売上の関係性

美容室の次回予約率|kawada takeshi

では、次回予約率が増えれば、本当に美容室の売上は増えるのでしょうか?

 

結論から言えば、売上は増えます。

次回予約が定着すれば、安定した美容室経営ができるようになるでしょう。

 

ただし!

 

次回予約のおすすめの仕方を間違えれば押し売りになり、失客するリスクも含んでいます。

 

さらに、次回予約でほとんどの予約表が埋まってしまうことで、新規の受け入れができなくなり、多くの機会損失をしている可能性もあります。

 

次回予約50%オフの顧客が増えすぎたせいで、数はこなしているけれども利益は残らない・・という可能性もあります。

 

次回予約率80%の手法を公開!

次回予約率90%で安定経営!

 

そういった記事もたくさん見かけますが、単純に予約率を増やせばいいという問題ではなく、お店に来て欲しい顧客で溢れ、きちんと利益が残る美容室経営になっているか?ということの方が重要です。

美容室の次回予約のメリットは誰のため?

美容室の次回予約のメリット|kawada takeshi

さて、美容室側とお客様側、両面から見たメリットを見てきましたが、当然、伝えるときにはお客様側のメリットを伝えることが何より大切です。

では、もう一度お客様のメリットを再確認してみましょう。

 

お客様側の次回予約のメリット

・扱いやすい髪型をキープできる

・希望のヘアスタイルに早く到達できる

・担当美容師さんの予約を先に確保できる

・やりたい時に予約できないリスクを避けられる

・自分の予定が立てやすくなる

 

この中で、どの需要が一番大きいと思いますか?

 

私は、

・担当美容師さんの予約を先に確保できる

・やりたい時に予約できないリスクを避けられる

 

この2つの需要が一番大きいと思っています。

 

キレイの賞味期限はわかりづらい

キレイの賞味期限|kawada takeshi

正直なところ、「綺麗をキープできるから」という理由での予約は、ちょっと難しいんじゃないかな?と現場を見ていて感じます。

 

「お客様のキレイの賞味期限は◯月◯日です!」

 

とか言われても、ちょっとよくわからない。

食べたら味が変わるわけでも、お腹を壊すわけでもないから、実感として危機感は感じづらいのです。

 

美容師さんが思っている以上に、お客様は鈍感です。

だからこそ、その美意識を教育していく必要は確かにあるとは思いますが、それを理由にして次回予約を促しても、ピンとくる方は少ないのが現実だと思います。

 

欲求よりもリスクの方が反応しやすい

欲求よりもリスク|kawada takeshi

キレイをキープしたいという欲求よりも、リスクの方が人は反応します。

美容室側もお客様も、お互い避けたい1番のリスクって、なんだと思いますか?

 

それが、

・担当美容師さんの予約がいっぱいで取れない

・やりたいと思った時に予約できない

 

ということだと、私は思うんです。

 

美容師さん側だって、せっかくお客様から「今日行きたいです!」と言われても、予約がいっぱいで断らなければならないとなると、罪悪感を感じますよね。

 

お客様だって、「そっかー。残念。仕方ないけど、他のお店行くしかないか」という感じになってしまいます。

 

この状態こそが、お互い一番避けたい状態だと思いませんか?

この状態を避けるために行うのが「次回予約サービスの真の目的」なんです。

 

こう言われた方がお客様もしっくりくるし、伝える方としても言いやすいのではないかと思います。

 

美容室の次回予約はVIP顧客のためシークレットサービス

美容室の次回予約はVIP顧客のため|kawada takeshi

ちなみに個人店美容室で次回予約を促すのであれば、VIP顧客のみにシークレットに行うのがおすすめです。

 

サービスの内容は以下のように説明します。

 

============================

「最近ありがたいことにはじめて御来店の方からのお問い合わせが増え、既存のお客様のご予約をお断りするケースが増えてきております。

いつも通ってくださっている方には、近頃予約が取りづらくなった!とお申し出いただき、大変心苦しく感じております。

当店は、これまで支えてくださっている方を一番大切にしたいと考えておりますので、せっかくいただいたご予約をお断りすることがないよう、ご来店いただいた際に、事前に次回予約を受け付けることにいたしました。

優先的にお好きなお日にち、お時間を確保させていただきます。」

============================

 

こう言われたらどうでしょう?

「あ、わたしVIPなのね。」

という気持ちになりますよね。

 

「新規の人より、私たち古い顧客を大切にするようなお店なのね、やっぱりいい人だわ〜」

 

こんな感情も湧くかもしれません。

 

この状態になれば、次回予約に対して割引をする必要もありませんし、お店の売上を作ってくださっている大切な上位顧客の失客や来店周期の間延びを防ぐこともできます。

 

×全員に次回予約を徹底

×新規の方にも次回予約をご案内

×次回予約をすると割引

 

こういった大手のリピート戦略を真似するのではなく、小さな美容室は、次回予約はVIP顧客専用のシークレットサービスとして提供しましょう。

美容室の次回予約おすすめのPOPは?

美容室の次回予約POP|kawada takeshi

次回予約をお願いするためのPOPはどんなものがいいですか?とよく聞かれるのですが、そういったものもシークレットサービスとして提供するのであれば、そもそも貼らない方がいいですね。

 

セット面にはカレンダーだけを置いておいて、こっそりと受け付けましょう。

 

逆に、1人営業の場合は、先にお手紙を送っておき、お店にいらした時に詳しく説明をするのがおすすめです。

 

お手紙の内容は、

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「◯◯様いつもご来店いただきありがとうございます。美容室ブルーの川田です。

今回当店に長く通ってくださる大切なお客様にこちらのお手紙をお送りさせていただきます。

実は最近、常連のお客様から「予約が取れなくて困るわ・・」というお声をいただくことが増えており、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。

近頃ありがたいことに、はじめて御来店の方からのお問い合わせが増え、ご予約が取りづらくなっております。

いつも通ってくださっているお客様には、大変心苦しく感じております。

私は、長年通ってくださるお客様を一番大切にしたいと考えております。

そこで今回お手紙が届いたお客様限定で「事前に次回予約が出来る新たなサービス」を開始いたします!

優先的にお好きなお日にち、お時間を確保させていただきます。

ご来店の際にお声がけさせていただきます。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。」

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このような文面をお手紙で送り、ご来店の際に「お手紙届きましたか?」と切り出し、改めて説明しましょう。

 

そして、カレンダーを見せながら、「ご都合がよろしいお日にちをお取置きしておきますがいつにしましょう?よろしければ今日と同じ時間帯で仮予約いかがでしょうか?」

と、具体的な曜日と日付を指定して伺ってみましょう。

 

きっと「助かるわ!ありがとう!」と言って、ご予約いただけますよ。

 

個人店は特にですが、新規集客を行う際は、大切な常連のお客様を守ることを優先し、新たなお客様を集客していきましょう!

 

美容室の次回予約はどんなカードがいい?

美容室の次回予約カード|kawada takeshi

シークレットで行うので、VIP感のある感じのカードを作ってもいいですし、そもそもなくても良いかな、と個人的には思います。

 

「え、でも次回予約とか忘れちゃわない!?」という不安がお互いあるかと思いますが、そこは前日に、こちらからLINEしてお知らせしてあげるのが親切ですよね。

 

============================

「お日にちが近づいたらお店の公式LINEからご連絡させていただきます。

お時間の変更などもあればご相談ください。

お電話だと施術中で出られないこともありますし、お店がお休みの日などにもご連絡が出来ますので、お店のLINEからのご連絡でしたら24時間受付可能です。」

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こんな風に相手のメリットを伝えてあげれば、特別なオファーがなくてもサラッとお店のLINE公式アカウントにも登録してもらえますよ。

必ずその場でスタンプを押してもらい、1:1トークができる状態にしておいてくださいね。

 

まとめ

美容室次回予約|kawada takeshi
  • 次回予約はVIP顧客(上位2割)だけに行う
  • 次回予約サービスを始める旨のお手紙を出す
  • 受付は店内でシークレットに行う
  • 次回予約日が近づいてきたらLINEから確認の連絡を入れる

 

このように、誰彼構わず全員にキレイの賞味期限をお話しして割引オファーで次回予約を促すのではなく、本当に大切なVIPのお客様のお時間を確保することに重きを置いて、次回予約サービスを提供してみてください。

 

もちろん!

無断キャンセルするような方には、最初からこのサービスをご紹介する必要はありません。

 

あくまでも、すでに一定の周期でご来店いただいている方の失客や間延びを防ぐために行いましょう。

ぜひご参考ください^^

 

 

P.S.LINE@限定で募集した紙ペン初級コースのお申し込みは明日で終了です!

 

「販促は1日にしてならず」
川田でした。

 

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1 個のコメント

  • 次回予約VIP客に進めてみます。
    固定客も多く予約の習慣がないため突然来られる方も多いのでコロナのため密集しないようお伝えしてみます。
    ありがとうございます

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